Windows ターミナルは、Microsoft が公式で作った、唯一まともなターミナルです。

コマンドプロンプトや Power Shell の画面が生理的に受け付けなかった方でも、なんとか耐えられるのではないでしょうか。

ただし、Windows ターミナルはかなり発展途上のターミナルです。

毎月アップデートをしているので、この記事の情報も将来は役に立たなくなっていると思われます。

### インストール

Microsoft ストアにて「terminal」と検索してもらえば一番上に出てくると思います。

そちらをインストール。

### 設定

上部のメニューから設定ボタンをクリックするか、「Ctrl + ,」で設定画面を開いてくれます。

将来的にはちゃんと設定画面が出てくるらしいのですが、現在は json ファイルがエディタで開かれます。ロックな感じ、自分は好きです。


```json
{
  "$schema": "https://aka.ms/terminal-profiles-schema",

  "defaultProfile": "{2c4de342-38b7-51cf-b940-2309a097f518}",

  "copyOnSelect": true,

  "copyFormatting": false,

  "profiles": {
    "defaults": {
      // Put settings here that you want to apply to all profiles.
      "fontFace": "HackGen35Nerd Console",
      "fontSize": 11,
      "colorScheme": "Solarized Dark",
      "cursorShape": "vintage"
    },
    "list": [
      {
        // Make changes here to the powershell.exe profile.
        "guid": "{61c54bbd-c2c6-5271-96e7-009a87ff44bf}",
        "name": "Windows PowerShell",
        "commandline": "powershell.exe",
        "hidden": false
      },
      {
        // Make changes here to the cmd.exe profile.
        "guid": "{0caa0dad-35be-5f56-a8ff-afceeeaa6101}",
        "name": "コマンド プロンプト",
        "commandline": "cmd.exe",
        "hidden": false
      },
      {
        "guid": "{2c4de342-38b7-51cf-b940-2309a097f518}",
        "hidden": false,
        "name": "Ubuntu",
        "source": "Windows.Terminal.Wsl",
        "commandline": "wsl.exe ~ -d Ubuntu"
      },
      {
        "guid": "{b453ae62-4e3d-5e58-b989-0a998ec441b8}",
        "hidden": false,
        "name": "Azure Cloud Shell",
        "source": "Windows.Terminal.Azure"
      }
    ]
  },
  "schemes": [
  ],
  "keybindings": [
    {
      "command": "nextTab",
      "keys": "ctrl+right"
    },
    {
      "command": "prevTab",
      "keys": "ctrl+left"
    }
  ]
}
```

こちらが設定画面を結構端折って書いたものですが、詳しい設定は[公式ページ](https://docs.microsoft.com/ja-jp/windows/terminal/customize-settings/global-settings)に任せて、ざっくり解説します。基本的に任意項目です。

### defaultProfile

デフォルトのターミナルを指定します。自分の場合は Ubuntu をデフォルトにしたいので、Ubuntu の guid が下の方に書かれているのをコピーして、指定しています。

### profiles

#### defaults

どのターミナルでも共通の設定を書きます。

`fontFace` : フォントを指定します。自分は[以前紹介した](https://masopon.com/posts/font-hackgen)白源ですね。

`fontSize` : フォントのサイズを指定します。

`colorScheme` : [公式の配色ページ](https://docs.microsoft.com/ja-jp/windows/terminal/customize-settings/color-schemes)を参考に、ターミナルの配色を指定します。

`cursorShape` : カーソルの形がデフォルト(縦線)だと気に食わないので変えてます。

#### list

あまりいじるところもないのですが、Ubuntu の`commandline` をデフォルトから変えて、起動時にホームディレクトリが表示されるようにしています。

### keybindings

デフォルトでもたくさんキーボードショートカットが設定されていますが、加えてタブ周りを改造しています。

`command`に[公式で用意されている](https://docs.microsoft.com/ja-jp/windows/terminal/customize-settings/actions)アクションを設定して、  
`keys`でショートカットを設定します。  

上記の例だと、Ctrlとスクロールキーでタブの移動ができるわけですね。

### 終わりに

以上でございます。mac 時代に使っていた Iterm2 と比べるとかなり劣りますが、まだまだ発展途上で、そしてなにより Microsoft がまともなターミナルを用意してくれていることは喜ばしいことだと思います。  

普段やってないけど、背景画像をつけることもできる。

![background.png](https://firebasestorage.googleapis.com/v0/b/test-blog-a5123.appspot.com/o/background.png?alt=media&token=b75c3c56-634b-481b-b379-53b640a60335)

Windowsでもターミナルをおしゃれに使える(かもしれない)Windows Terminal

会社員の頃からシェルはzshを使ってましたが、その頃の上司がfishを勧めていたのをふと思い出し、移行してみました。  

結果的にfish最高ってなったので設定のメモがてら紹介します。

### fishとは
POSIX非互換のシェルです。  

POSIXってなんやねんって人は迷いなくfishを入れましょう。  

えーPOSIX非互換かーって人は躊躇してから入れましょう。

### なにができるの？
- デフォルトの設定で強力な補完が可能
- 見やすいシンタックスハイライト
- 入力履歴から優先して補完候補の表示
  
[![a.gif](https://firebasestorage.googleapis.com/v0/b/test-blog-a5123.appspot.com/o/a.gif?alt=media&token=3251ab0a-215b-4f27-b8da-1ec5dad10df0)](https://firebasestorage.googleapis.com/v0/b/test-blog-a5123.appspot.com/o/a.gif?alt=media&token=3251ab0a-215b-4f27-b8da-1ec5dad10df0)  
dockerの補完もデフォルトでばっちり  

### 導入
#### macの場合

```bash
brew install fish
```

#### ubuntuの場合

```bash
sudo apt-add-repository ppa:fish-shell/release-3
sudo apt-get update
sudo apt-get install fish
```

#### ログインシェルをfishに
まだログインシェルにしたくないよって人は飛ばしてください。

```bash
chsh -s /usr/bin/fish
```

一度ターミナルを再起動します。

### プラグインマネージャー導入

fisherがおすすめらしいです。  

```bash
curl https://git.io/fisher --create-dirs -sLo ~/.config/fish/functions/fisher.fish
```

### テーマ導入

こちら: [https://github.com/oh-my-fish/oh-my-fish/blob/master/docs/Themes.md](https://github.com/oh-my-fish/oh-my-fish/blob/master/docs/Themes.md)  
を参考に好きなテーマをいれましょう。  

一番人気は oh-my-fish/theme-bobthefish のようです。  

自分は oh-my-fish/theme-clearance を入れました。

```bash
fisher install oh-my-fish/theme-clearance
```

### 他にも便利なプラグインがあるよ
以上で基本的には導入終了です。お疲れさまでした。  

デフォルトでも素晴らしいシェルですが、一応いくつか便利なプラグインがあるので、代表的なもの一つだけ紹介しておきます。  


### fzf
fishじゃなくても使えますが、大変便利な検索プラグインです。  

Ctrl + r で曖昧な入力履歴検索ができます。  

[![b.gif](https://firebasestorage.googleapis.com/v0/b/test-blog-a5123.appspot.com/o/b.gif?alt=media&token=606c905a-9def-4b53-9feb-d2a50324cd4c)](https://firebasestorage.googleapis.com/v0/b/test-blog-a5123.appspot.com/o/b.gif?alt=media&token=606c905a-9def-4b53-9feb-d2a50324cd4c)  

Ctrl + o で曖昧なファイル検索。  

[![c.gif](https://firebasestorage.googleapis.com/v0/b/test-blog-a5123.appspot.com/o/c.gif?alt=media&token=f301112b-11de-471f-b97a-b086afd2acab)](https://firebasestorage.googleapis.com/v0/b/test-blog-a5123.appspot.com/o/c.gif?alt=media&token=f301112b-11de-471f-b97a-b086afd2acab)  

めっちゃ便利に見えませんか。見えたら導入しましょう。

#### macの場合

```bash
brew install fzf
```

#### ubuntuの場合

```bash
sudo apt-get install fzf
```

#### fish用のラッパーを導入

```bash
fisher install jethrokuan/fzf
```

#### オプションの記述(任意)
~/.config/fish/config.fish に記述

set -U FZF_LEGACY_KEYBINDINGS 0  
set -U FZF_REVERSE_ISEARCH_OPTS "--reverse --height=100%"  
set -U FZF_FIND_FILE_OPTS "--reverse --height=100%"  

オプションの詳細はこちらまで  
[https://github.com/jethrokuan/fzf](https://github.com/jethrokuan/fzf)  

### あとがき
以上 fish でした。何がいいってデフォルトでもめちゃめちゃ便利なところだと思います。  

zshで同様のことをやろうとすると結構設定かましてプラグインいれないといけません。  

PC買い替えたとき用の備忘録として残しましたが、わりと万人におすすめのシェルです。是非使ってみてください。  

あと前の会社の上司ありがとうございます。

Windowsでもターミナルをおしゃれに使える(かもしれない)Windows Terminal

補完が強力なおすすめシェル fish